他にも、武田信玄の参謀を務めていた「山本勘助」が語源という説は俗信ともいわれています。
「山勘」は「勘」とは違い信頼性が低い言葉ですので、使う時は自己責任!
意味と使い方をマスターして自分の身は自分で守りましょう!
「山勘」=「山師の勘』
「山勘」は「山師の勘」が語源です。では、その「山師」とは何をする人なのか?気になりますよね。
まずは、「山師」をしっかりと把握しておきましょう!
「山師」とはどんな人?
山師とは、山を歩き回って鉱山や鉱脈などを見つけたり立木の売買をする人。
鉱山などを採掘するときに、山師の勘を頼りとされたことから「山勘」と呼ばれるようになりました。
ですがこの山師の勘、当たり外れが多いのです(笑)
そのため「山勘」は、「あてずっぽう」や「勘で山をはる」という意味があるとされています。
「山勘」は山本勘助のあだ名?
敵の心情を読み取る天才であり、武将・武田信玄の伝説的軍師として有名な山本勘助。
相手の裏をかく数々の策略で、幾度となく武田信玄軍を勝利に導いてきました。
そこから、相手を計略にかけてごまかすことを「山勘」と呼ぶようになりました。
これは、現代でいう木村拓哉のキムタクと同じ!まさにあだ名ですね!
「山勘」は「勘」より信頼性が低い?
「山勘」と同じように「勘」も日常的に使う言葉ですよね。
そこで気になるのが「山勘」の「山」!この「山」が「山勘」と「勘」の違いに大きく関係しているのです。
「山勘」の「山」とは?
「山勘」の「山」とは、鉱山・鉱脈のこと。そして、これを探し当てて採掘する人を「山師」と呼ぶのです。
山師稼業は、非常にギャンブル性の高いことから、広く勘を頼りにする博打的な商売をする人の意味にも使われるようになりました。
ここから派生している言葉が「山勘」。
テストや仕事、一攫千金など、「なぜこれを選んだのか」など理由を聞かれることもあると思います。
その時、「山勘です」と答えてしまうと、信頼性が低いと思われることが多いので、使い方には十分気を付けましょう。
「勘」は直感力!
よく「勘が働く」「勘が鋭い」などと使いますよね。「第六感」や「直感」という言葉、一度は耳にしたことがあるかと思います。
イスラエルのある大学の研究では、人間の直観の的中率は90%という驚異的な数字が出ていて、その信頼性はお墨付き!
また、直観力の鋭い人は、直観に従って行動し、それが違ったらすぐに修正することができると言われています。
信頼性が高くなるのも納得ですね。
「山勘」のTPOに合わせた使い方例文!
先ほどもお話した通り、「山勘」は信用性にかけるので、使うときはTPOをしっかりとわきまえましょう!
ここで、「山勘」の使い方をTPOに合わせた例文とともにご紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
試験の山勘が外れても自業自得
勉強が間に合わない!そんな人がよく実戦するのが「一夜漬け」。
この一夜漬けで「山をはる」人が多いですよね。
試験直前に使う「山勘」は自己責任ですので、信用性にかけても迷惑をかける人はいません。
ハイリスクハイリターンではありますが、使う時があるかもしれませんので覚えておきましょう!
- 山勘で一夜漬けした単元が外れて赤点だ
- 山勘で答えた問題が大当たり!高得点が取れた
仕事の山勘は秘密にするのが得策
職場でも「山勘」はよく使う言葉です。
ですが、「山勘」は信頼性が低いですので、上司や大事な商談などでは絶対に口にしない方が良いでしょう。
あなたの信用問題に関わってくる可能性が高いです。
万が一「山勘」で良い結果が出た際は、「山勘」を使ったことは報告せずに、密かに一人で喜びを噛みしめてくださいね。
- 山勘で選んだ取引先は当たりで上司に褒められた
- 山勘に頼って進めた商談は失敗した
「山勘」は当たらない?
嬉しい時もあるけれど、当たって欲しい時の方が多いかも!?そんな時は「勘」を働かせてくださいね!
いずれにしても、「山勘」は「あまりあてにならない」と思って使うことをオススメします!
それでは最後に「山勘」の意味と語源を簡単にまとめます。
語源 | 意味 |
---|---|
有力「山師」 | 勘で山をはること・あてずっぽう |
俗信「山本勘助」 | 相手を計略にかけてごまかす |