「野次馬」の語源は3説ありますが、馬にまつわる2説が有力とされています.
本文では「野次馬」の詳しい意味と語源、使い方などを解説しています。
意味をしっかりと理解し、「野次馬」などと揶揄されないうように気をつけましょう!
「野次馬」の意味とは物見高く集まること
「野次馬」の意味は、自分に関係ないことを興味本位で騒ぎたてたり、人に便乗して面白半分で口を出したりする人のこと。
例えば火事現場を想像してみてください。
消化活動の邪魔になると分かっていながらも、火が消えるまで、消化活動が終わるまで見物してしまう人いますよね。
この人たちがまさに野次馬です。
自分に無関係のことにもかかわらず、興味本位で騒ぎ立て見物しています。
あまりマナーはよろしくありません。だからこそマイナスなイメージがあるのでしょう。
では、この「野次馬」という言葉、一体どのように生まれたのでしょうか。
さっそく紐解いていきましょう!
「野次馬」の語源は馬にまつわる3説
「野次馬」の語源は馬にまつわる3説。
親父馬※にまつわる2説と、やんちゃ馬にまつわる1説です。
※親父馬とは、年老いた馬のこと
- 若い馬のあとをついて回るだけ
- 老馬は仕事の役に立たない
- やんちゃ馬が転じた言葉
それぞれ解説していきます。
①若い馬のあとをついて回るだけ
馬は集団で行動する動物で、体力・権力がなくなった年老いた馬は、ただただ若い馬のあとばかりついて歩くようになります。
その様子から、人の真似をしてゾロゾロとついてまわる人々のことを指すようになったとされています。
②老馬は仕事の役に立たない
年老いた馬は、自ら先頭に立つこともなく、若い馬について回るばかりで仕事の役に立ちません。
そこから、うるさいだけで何の役にも立たない、誰かの後にくっついて無目的に見物にいく人のことを指すようになったとされています。
③やんちゃ馬が転じた言葉
「野次馬」の「やじ」は「やんちゃ」が転じた言葉。そこから「やんちゃ馬」が転じて「野次馬」となったとされています。
ですが、「やんちゃ」は子供のわがままさを意味することから、語源としては弱い説となります。
「野次馬」は、江戸時代から使われている言葉で当て字です。
「おやじうま」の「お」が省略されて「やじうま」となったとされています。
「野次馬」の簡単な使い方例文
「野次馬」の意味と語源が分かったら、次は使い方ですね!
今回は、簡単な例文をいくつかご紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
- 芸能人カップルを一目見ようと野次馬が押し寄せた
- 火災現場を撮影していた野次馬に避難の声が殺到している
- 失恋した途端、野次馬根性で色々聞いてくる友達は嫌いだ
- 隣人は野次馬夫婦、極力関わらないようにしている
「野次馬」の類義語も物事を見るために集まった人
「野次馬」の類義語も、やはり物事を見るために集まった人や目のことを指す言葉です。
類義語 | 意味 |
---|---|
①傍観 | 手出し・口出しをせずにそばでながめること |
②見物人 | 催し物などを見て楽しんでいる人のこと |
③物見高い | 何でも珍しがって先を争って見たがること |
これらの類義語は「野次馬」と入れ替えることができますので、使い方は簡単ですね。
例)芸能人カップルを一目見ようと野次馬が押し寄せている
それぞれ「野次馬」部分を以下のように入れ替えましょう!
- 傍観者
- 見物人
- 物見高い人々
「野次馬」は悪いことではない!
1人が「野次馬」をし始めたら、周りも「野次馬」に加わり、気づけば自分も「野次馬」になっていたなんてことはよくあります。
なぜなら、人は人が集まっているとその集団に参加してしまうという習性を持っているからです。
だから、「野次馬」自体は悪いことではありません。
火事や事故など、「野次馬」することで邪魔になったり迷惑にならないようにすることが大切ですよ。
最後に「野次馬」の意味をまとめます。
「野次馬」意味 |
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自分に関係ないことを興味本位で騒ぎたてたり、 人に便乗して面白半分で口を出したりする人のこと |