今回の記事では、選抜高校野球の出場校の選ばれ方についてお伝えしていきます。
まず、選抜高校野球は「春の甲子園」のことです。
甲子園大会は、春と夏と分かれていますが選抜高校野球は、春のことを指しています。
そんな選抜高校野球の出場校が、なにを基準として、どのような選ばれ方をしているのか詳しく解説しています。
選抜高校野球出の場高校の選ばれ方6選
選抜高校野球の出場校の選ばれ方は、以下の6点があげられます。
- 秋の地区大会での成績
- 出場地域や過去の出場回数のバランス
- 明治神宮大会枠
- 記念大会枠
- 特別枠
- 21世紀枠
秋の地区大会の成績、21世紀枠など必ずしも優勝した高校だけが出場できるものではありません。
可能性が6つもあるわけですから、どの高校にもある程度は可能性があります。
ひとつずつ細かく見ていきましょう。
①秋の地区大会での成績
選抜高校野球で参考にされる試合成績は、前年秋の地区大会です。
地区大会後、冬を越してからの選抜高校野球開催となります。
夏の甲子園が終わり、新体制になり、迎えた大会での成績が重要になります。
選ばれ方としては、優勝校だけの可能性ではなく、話題性があり結果を残した高校にも可能性があります。
②出場地域や過去の出場回数のバランス
これも前述した地区の成績と被りますが、出場地域が毎年同じであったり、出場校が毎年同じであったりした場合はバランスを見られることもあります。
例えば、地区大会で話題性があり出場する高校もあります。
2022年は東海地区ベスト4だった大垣日大高校が選ばれた事例もあります。
地区大会は予選ではなく、あくまでも選考材料と言うのがよくわかります。
また、地域のバランスと言われてもピンとこないかもしれませんが、選抜高校野球は〇〇枠と言うのがあります。
詳細は後述しますが、出場校の地域が偏ることがあります。
③明治神宮大会枠
明治神宮大会で優勝した場合、優勝した高校の地域の出場枠が1枠増えます。
明治神宮大会とは、秋の地区大会で優勝した高校が参加し、明治神宮球場で優勝を争う大会です。
そのため、明治神宮大会で優勝した高校の地域は選抜高校野球に選ばれやすくなります。
④記念大会枠
例えば35回大会、40回大会などです。そして、この記念大会は、出場校が多くなります。
“5”の節目には2校、”0”の節目には4校多く選ばれます。
記念大会で増えた高校数の枠を「記念大会枠」と呼び、節目の大会でも選ばれる可能性が高くなります。
ちなみに2023年は、95回大会なので2校多く選ばれます。
⑤特別枠
それは、2013年の選抜高校野球で「東北絆枠」という特別枠。
東日本大震災の復興や地元に勇気を与えるために作られた枠です。
地域を応援し、盛り上げようという背景が見受けられ、素晴らしい枠です。
⑥21世紀枠
こちらについては、次の章で細かく解説します。
選抜高校野球の21世紀枠とは?
選抜高校野球の21世紀枠とは、甲子園に惜しくも及ばない、環境的や地域的に融通されていない高校が選ばれるような枠になっています。
高校に球場がなかったり、選手数が少なかったり、初出場だったりとさまざまなポイントで決まります。
ただし、以下の2点の最低限の条件があります。
- 秋の地区大会でベスト16以上(129校以上の都道府県はベスト32以上)
- 模範となる高校
これらを満たした高校を各都道府県の連盟が1校推薦するかたちになります。
どの高校でも出れるわけではなく、最低条件はあります。
最近では、基準が明確ではなく賛否が集まっている枠ですが、選抜高校野球の出場校が増えるのはとても良いことですね。
以上が、選抜甲子園の出場校の選ばれ方です。
夏の甲子園の出場校の選ばれ方は?
夏の甲子園の出場校は、各地方大会で優勝した1校のみです。
そのため、過去の成績なども関係なく勝負の世界といった印象です。また、選ばれ方とは少し違いますが、参加校の数も違います。
選抜高校野球は基本「32校」ですが、夏の甲子園は49校が基本です。
夏の甲子園は、45府県の各1校と東京、北海道の2校ずつで49校が参加します。
選抜高校野球は、地区大会で負けたとしても出場校の選考基準があるため、選ばれることがあります。
選抜高校野球2023年の変更点
選抜高校野球2023では、ルールに変更点が1点あります。
延長タイブレークの導入イニングが「延長13回」から「延長10回」に変更
より、勝敗が決しやすくなりますね。
高校生なので、体を壊しやすいですし、将来のこともありますからイニングが早まりました。
また、前述した通り、記念大会となりますので出場校が4校多くなります。
より、多くの高校を選抜高校野球で見ることができますね。
選抜高校野球2023の出場校一挙公開
■北海道
クラーク(2年連続2度目)
■東北
仙台育英(宮城)(2年ぶり15度目)
東北(宮城)(12年ぶり20度目)
能代松陽(秋田)(初出場)
■関東・東京
山梨学院(山梨)(2年連続6度目)
専大松戸(千葉)(2年ぶり3度目)
高崎健康福祉大高崎(群馬)(2年ぶり6度目)
慶応(神奈川)(5年ぶり10度目)
作新学院(栃木)(6年ぶり11度目)
東海大菅生(東京)(2年ぶり5度目)
二松学舎大付(東京)(2年連続7度目)
■東海
東邦(愛知)(4年ぶり31度目)
常葉大菊川(静岡)(10年ぶり5度目)
大垣日大(岐阜)(2年連続5度目)
■北信越
北陸(福井)(34年ぶり2度目)
敦賀気比(福井)(3年連続10度目)
■近畿
大阪桐蔭(大阪)(4年連続14度目)
報徳学園(兵庫)(6年ぶり22度目)
智弁和歌山(和歌山)(3年ぶり15度目)
龍谷大平安(京都)(4年ぶり42度目)
履正社(大阪)(3年ぶり10度目)
彦根総合(滋賀)(初出場)
社(兵庫)(19年ぶり2度目)
■中国・四国
広陵(広島)(2年連続26度目)
光(山口)(初出場)
鳥取城北(鳥取)(2年ぶり4度目)
英明(香川)(5年ぶり3度目)
高松商(香川)(4年ぶり28度目)
高知(高知)(2年連続20度目)
■九州
沖縄尚学(沖縄)(9年ぶり7度目)
長崎日大(長崎)(2年連続4度目)
海星(長崎)(7年ぶり6度目)
大分商(大分)(3年ぶり7度目)
■21世紀枠
氷見(富山)(30年ぶり2度目)
城東(徳島)(初出場)
石橋(栃木)(初出場)
まとめ
今回は、選抜高校野球の出場校の選ばれ方6選と21世紀枠やルールの変更について解説してきました。
選抜高校野球での出場校の選ばれ方は以下の通りです。
- 秋の地区大会での成績
- 出場地域や過去の出場回数のバランス
- 明治神宮大会枠
- 記念大会枠
- 特別枠
- 21世紀枠
6つの観点から出場校を選びます。
夏は予選大会の優勝校が出場するのに比べ、地区大会の成績が全てではないことがポイントです。
また、21世紀枠も毎年あり、条件はあるもののある程度の成績を収めると出場の可能性が高くなります。
本文では、選抜高校野球2023の出場校も紹介しています。
ぜひ、出場校の秋の地区大会結果なども確認して、さらに深く楽しんでいただければと思います!