春の甲子園と夏の甲子園は、違いがたくさんあります。
一般的なイメージだと夏の甲子園の方が重く感じられますよね。
そこで今回は、甲子園の春と夏の違いについて解説していきます。選手のモチベーションの違いもあわせてチェックしていきましょう!
まずは、甲子園についてご紹介します。
甲子園とは
甲子園とは、春と夏に開催される高校球児の大会で、全国の高校から1位を決める大会のことです。
野球をやる上で、「甲子園出場」や「甲子園優勝」を目標にする人は少なくないと思います。
野球をしている人からすれば、夢の舞台です。
高校球児からすると甲子園に出たら、将来に渡って自慢できます。そのくらい大変で、高校3年間は甲子園のために頑張っているようなものですね。
甲子園|春と夏の違い
甲子園は春と夏で別れると前述しましたが、そもそもなにが違うのでしょうか。
違いは以下の9点です。細かくはもう少しありますが、今回は大きな違いをあげます。
- 主催者
- 正式名称
- 出場高校の選出方法
- 試合の組み合わせ
- 日程
- 優勝旗の色
- 開会式のプラカードを持つ人
- 開会式の入場曲
- モチベーション
ひとつずつみていきましょう。
① 主催者
春の甲子園と夏の甲子園では、それぞれ主催の新聞社が違います。
- 春の甲子園:毎日新聞社と日本高等学校野球連盟
- 夏の甲子園:朝日新聞社と日本高等学校野球連盟
② 正式名称
春の甲子園と夏の甲子園では、それぞれ正式名称が違います。
- 春の甲子園:選抜高等学校野球大会
- 夏の甲子園:全国高等学校野球選手権大会
③ 出場高校の選出方法
春の甲子園と夏の甲子園では、それぞれ出場校が違います。
春の甲子園は、秋の地区大会の成績、地域のバランス、21世紀枠などの枠があり、必ずしも地区大会で優勝した高校だけが出場できるものではありません。
一方、夏の甲子園は、各地方大会で優勝した1校は必ず出場できます。
成績も推薦もバランスも関係なく、勝った高校が出場できますので、まさに実力勝負です。
そのため、出場できる可能性としては、ある程度の成績を残せば春の方が高くなりますが、夏は一発ドンです。
④ 試合の組み合わせ
試合の抽選方法、組み合わせも異なります。
春の甲子園は、全組み合わせを抽選会で決めます。1回決めると最後まで決め直すことはありません。
それに対して夏の甲子園は、準々決勝までの組み合わせを最初に決めます。
準々決勝以降は、勝ち上がった高校が再抽選をし、決勝までのやぐらを決めていきます。
つまり、春の甲子園は、決勝までにどこの高校と当たるか予め分かりますが、夏の甲子園は再抽選があるので最初の抽選では分からないということです。
⑤ 日程
これは言わずもがなですが、時期が異なります。
春の甲子園は、秋の地区大会が終わり、越冬してから春の甲子園大会となります。
夏の甲子園は、夏の地方大会が終わったまま、甲子園大会に入るため開催日程や時期が少し異なります。
⑥ 優勝旗
続いての違いは、優勝旗です。
甲子園といえば、「深紅(しんく)の優勝旗」という印象が強いですよね。ただ、「深紅の優勝旗」は夏の甲子園だけです。
春の甲子園は、紫紺(しこん)色です。
細かい点ですが、こういう違いを見るのもおもしろいですね。ちなみに、優勝旗は開会式でも見られますよ。毎年、返還されています。
夏の甲子園には優勝旗しかありませんので、これも違いの一つですね!
⑦ 開会式のプラカードを持つ人
各高校の先頭でプラカードを持っている人が、春の甲子園と夏の甲子園で違うことは意外と知られていません。
開会式のイメージはなんといっても選手入場です。
春の甲子園は、各高校のベンチ外になった選手やマネージャーなど、関係者が持つのに対して、夏の甲子園は、地元西宮高校の女子生徒が持ちます。
⑧ 開会式の入場曲
前述した開会式の選手入場のシーンですが、他にも違いがあります。
それは、入場曲です。
- 春の甲子園:流行曲やテーマソングが決められ使用
- 夏の甲子園:全国中等野球行進曲が使用
春の甲子園はPOPで、夏の甲子園は伝統というイメージになりますね。
⑨ モチベーション
最後はモチベーションです。
こちらについては、次の見出しで細かく書いていきます。
甲子園|春と夏の違いは選手のモチベーションにも影響する!
春の甲子園、夏の甲子園と同じ甲子園大会ですが、筆者は大きく選手のモチベーションは違うと思っています。
その理由は、3年生の引退がかかっているからです。
基本的には、夏の地方大会で負けると3年生は引退し、2年生主体の新チームに変わります。
夏の甲子園は、3年生にとって高校での野球人生をかけた大会ですので、目の色が違います。
一方の春の甲子園は、終わっても夏に向けて再始動できるので、負けて悔しい気持ちはありますが、夏ほどではありません。
同じ甲子園ですが春と夏での違いがあり、モチベーションも違います。
まとめ
今回は、春の甲子園と夏の甲子園の違い9選と選手のモチベーションの違いについて解説してきました。
まず、春と夏の違いは大きく以下の通りです。
- 主催の新聞社が違う
- 正式名称が違う
- 出場高校の選ばれ方が違う
それぞれ、細かいところですが主催が違うことで大きく方向性や名称などが違っていると考えられます。
また、選手側としてはモチベーションも違います。春の甲子園より、夏の甲子園の方がモチベーションは高いです。
理由としては、3年生の引退がかかっているからです。
細かいところは、まだありますが見ている側、選手側として大きな違いは以上です。
今年から春の大会に出場できる高校数も変わりましたし、選手たちの頑張りを見れるので元気をもらえます。
春も夏も一生懸命なプレーをし、日本中を熱くしてくれる甲子園にこれからも注目で
2023年春の甲子園は、3月18日(土)開催予定ですのでお見逃しなく!