人物

多和田葉子に夫や家族はいる?結婚歴や学歴・経歴プロフィールも調査!

ノーベル賞に最も近い日本人、越境作家・多和田葉子さん。

2018年にはアメリカで最も有名な文学賞「全米図書賞」の翻訳文学部門にも選ばれるなどにわかに脚光を浴びています。

そんな才女である多和田葉子さんの夫や家族、気になりますよね!

そこで今回は、多和田葉子さんの夫や家族、結婚歴などをご紹介していきます。

多和田葉子|夫や子供・結婚歴は?

多和田葉子さんには夫や子供はいません。

2017年〜ビルドゥングスロマンとしての〈ライター・イン・レジデンス〉というインタビューにて、「私には家族がいない」という発言をされていました。

ドイツ人がドイツ国内のレジデンスに行くのは、家族がいて、その日常からちょっと離れて一人になって書いてみたいからなんですね。私には家族がいないので、別に行く必要がないんですよ。

引用元〜ビルドゥングスロマンとしての〈ライター・イン・レジデンス〉

家族がいないということは、夫や子供はいない可能性が高いですね。

また、多和田葉子さんには結婚歴もありませんでした。

大学を卒業してから、およそ40年にわたってドイツで暮らしている多和田さん。

もしかしたら事実婚をしていたり、パートナーがたりするかもしれませんね!

多和田葉子|学歴とプロフィール!

名前:多和田葉子(たわだ・ようこ)

生年月日:1960年3月23日

出身地:東京都中野区

国籍:日本(200年ドイツ永住権取得)

高校:東京都立立川高等学校

大学:早稲田大学第一文学部ロシア文学科

最終学歴:チューリッヒ大学大学院博士課程修了

多和田葉子|経歴

東京都中野区生まれ国立市育ちの多和田葉子さん。  

早稲田大学時代は、ロシアやフランス・イギリスなどの文学にとても興味がありました。

特に当時のお気に入りはロシア文学。ですが、政治的な理由からロシアに行くことはためらわれたそうです。

そんな時、学術書を販売する仕事に携わっていた父親が、ハンブルクのある企業と接点を持ち、その会社が実習生を探していたためドイツへ行かれました。

多和田葉子|ドイツへ渡ってから〜現在

1982年からドイツで暮らし、日本語とドイツ語の両方で小説や詩を発表してきました。

そして、1993年「犬婿入り」で芥川賞。


犬婿入り (講談社文庫)

2011年には「雪の練習生」で野間文芸賞を受けています。


雪の練習生 (新潮文庫)

2016年、ドイツで最も権威のある文学賞の1つ「クライスト賞」を受賞。

2018年には、「献灯使」でアメリカで最も有名な文学賞「全米図書賞」の翻訳文学部門に選ばれています。


献灯使 (講談社文庫)

【全米図書賞受賞】献灯使 日本語版 The Emissary 英語版 2冊セット


献灯使 (講談社文庫)

2019年、イギリス政府公認の「ブックメーカー」が毎年行っているノーベル文学賞の受賞者を予想する賭けに、初めて名前が挙がったことで注目されました。

そして2022年、「地球に散りばめられて」が全米図書賞の最終候補となり話題を呼びましました。


地球にちりばめられて (講談社文庫)

アジア人女性初のノーベル文学賞受賞への期待が高まりますね!

日本語とドイツ語はどうやって選択してる?

多和田葉子さんは、小説を書く際に使う言葉は以下の判断で決めているそうです。

日本語 1つの物語を語ったり、具体的な物体の描写
ドイツ語 短くて具体的、同時に抽象的な物語

多和田葉子さんの作品は、20冊以上がドイツ語でも出版されています。

ドイツ語だとシンプルな話をとても哲学的内容に変え、抽象的な意味も持たせられるそうです。

多和田さんが書くときに使う言葉は、主人公の国籍や物語の舞台とは全く関係がなく、ドイツ人が主人公の物語を日本語で書いたこともあり、その逆も然りです。

多和田葉子|ドイツにとどまる理由は?

何が多和田さんをドイツにとどまらせているのでしょうか。

理由はいくつかありました。

  • カフカやクライスト・シュニッツラーなど、好きな作家が皆ドイツ語で作品を残している
  • ドイツ語は多和田さんの文章や思考の基盤
  • ドイツ語はあまりローカルではないが、それほどマイナーでもないこと

ドイツ語は国際的に使われている言葉でもあるけれど、誰もが話せるわではありません。

日本語も同じですよね。 

多和田さんにとって、ドイツ語と日本語は特別な言葉であり、自分だけの神聖な場所のようなものということです。

まとめ

今回は、多和田葉子さんの夫や家族・結婚暦、また、ヴェールに包まれた多和田葉子さんを知るための詳しい経歴もあわせてご紹介してきました。

日本語とドイツ語の二言語での執筆活動をされている多和田葉子さんには、結婚暦がなく夫や家族はいませんでした。

言葉の「越境」が作品の端々に現れており、多和田さんの言葉の使い方はとても勉強になります。

日本語とドイツ語の2つの言語で小説の執筆を行っており、作品は国際的にも高く評価されている多和田葉子さん。

各地で開かれている本の朗読イベントに参加するなど、国際的な知名度が高い多和田葉子さん。

今後のさらなるご活躍に注目していきましょう!