百貨店

百貨店の売り場ディスプレイ担当初心者の悩み3選と解決策!

今回はラグジュアリーブランド向けのディスプレイについてご説明していきます。

ラグジュアリーブランドでの花形業務といえばディスプレイ担当!

ですが、花形ゆえのお悩みがあります。

それは…

  1. ディスプレイ変更が進まない!
  2. メイン商品が売れると一から作り直し
  3. 本社と百貨店との板挟み

今回は、ディスプレイ担当初心者の方に向けて、お悩み別の解決策をご紹介いたします。

百貨店売り場ディスプレイ担当初心者の悩み3選!

売り場ディスプレイ担当初心者のお悩みは大きく分けると以下の3つ。

  1. ディスプレイ変更が進まない!
  2. メイン商品が売れると一から作り直し
  3. 本社と百貨店との板挟み

売り場ディスプレイは、ラグジュアリーになればなるほど厳しくなります。

その理由は、ラグジュアリーブランドの本国の殆どが海外だから。

この厳密なルールはディスプレイ担当を悩ませる大きな要因の一つ。

さらに、百貨店という独自のルールも合体してくるので路面店よりも大変です。

それでは一つずつ解決策をみていきましょう!

①ディスプレイ変更が進まない!

解決策は以下の2つです。

  1. アシスタントをつける
  2. ディスプレイ変更しているときの担当者は、販売員としてカウントしない

①は必ずと言っていいほどつけた方がいいです。

品出し準備・後片付けなど1人では店頭が大変なことになります。

②が一番ベスト!

ディスプレイ変更と接客業務を同時にというのは無理がある。

せっかくギアがかかり始めてきた時に、接客業務に入ってしまうとその後は一気にペースダウン。

ですので、予定以上にディスプレイ変更が進みません。

もし人員に余裕があるのならば、アシスタントもカウントしない!というのが一番ベストです。

ですが、この解決策は、店舗によっては店長に直談判する必要があるかもしれません!

ディスプレイ担当は販売員としてカウントしなくても、お客さまからすれば立派な店舗スタッフ。

特に百貨店のお客さまの目は厳しいです。

ここはしっかりとわきまえて「いらっしゃいませ」やご依頼・ご質問があったことには丁寧に応えつつ、速やかに別のスタッフへチェンジしましょう!

この時も、絶対に笑顔は忘れずに!

②メイン商品が売れると一から作り直し

解決策は以下の3つです。

  1. 棚に並べる前に、構図を複数考えておく
  2. 指示書がきた時に、苦労しそうな箇所は前もって本社に相談する
  3. 代用商品がないアイテムは、ディスプレイ変更が終わるまで店頭に出さない

①②は、指示書がきた時から準備することができます。

指示書が前日の夜とかになると厳しいので、その際は③のパワープレーも致し方ありません。

フラッグショップや売り上げの大きい店舗は、ほぼ毎回、本社からディスプレイ担当がきて変更してくれるので、店舗スタッフはお手伝いするだけ。

構図を考える必要はなく、指示通りに動けばいいのですが、その他の店舗はショップスタッフが変更していかなければなりません。

指示書通りに変更していかなければならないディスプレイ。指示されたアイテムやカラーの在庫が必ずあるとは限りません。

限りある商品で指示書に寄せて作るディスプレイは本当に気力・根気・集中力のいる業務です。

1人で悶々と考えても答えは出てきませんので、分からなくなった時は身近な先輩スタッフに相談してみましょう!

たとえディスプレイ担当を経験したことがなかったとしても

  • この商品はあまり棚に並ばないかも
  • カテゴリーが違うから一緒に使わないかも
  • この並べ方は見たことないなぁ

など、今までの経験からアドバイスしてくれることも多々ありますので、勇気を出して相談してくださいね!

③本社と百貨店との板挟み

解決策はたった一つ。

  1. ブランドイメージを損なわず、かつ百貨店の気持ちも汲む

このお悩みは百貨店特有。

実は…ブランド側が打ち出すカラーと百貨店側のテーマカラーがずれることが多々あります。

このような時は、

  • ブランドの顔でもあるウィンドウディスプレイはブランドのテーマカラー
  • 店内のメイン棚は百貨店のテーマカラー

など、お互い歩み寄る必要があります。

ウィンドウと店内のカラーが明らかに違うの基本的にはあり得ません。

ですので、あらかじめブランド側と百貨店側とで相談をし、折り合いをつけることが大切。

百貨店も売り上げが一番なので、話せば分かってくれる場合が殆どです。ブランドのテーマカラーが判明した時点で、すぐに相談に行きましょう!

ただし、百貨店が折れるのはシーズン中盤〜終盤に限ります。

百貨店が折れるのはシーズン中盤〜終盤に限る!

百貨店側もブランド側も在庫をなくし売り上げをあげることが一番。

そのため、シーズン中盤〜終盤になるとお互いの結束力も強くなり、どちらかというと百貨店側が折れてくれることが多いでしょう。

ですが、シーズン立ち上りはそうもいきません。

お店の雰囲気をガラッと変えることができるシーズン立ち上がりは両者とも力の入れ具合が違います。

百貨店によっては、館丸ごと同じテーマカラーで攻める場合も。

ただし、毎シーズン世界共通でトレンドカラーが決まっているので立ち上がりから大きくテーマカラーがズレることは滅多にないです。

ですが、万が一交渉決裂になった際は…

  • ブランドテーマカラーは「ここに置くとよく売れる!」というポイントに置く
  • 百貨店テーマカラーは「目立つけど売れるポイントではない」場所にそっと並べる

そして、ブランド側がある程度の実績を出せれば、そのシーズンは交渉が有意に進むこと間違いなしです!

ですが、万が一失敗するとチクチク言われ兼ねませんので、よーーーく検討してくださいね。

百貨店でのディスプレイ変更は、シーズン立ち上がり〜中盤にかけてが一番大変です。

ですが、この経験は必ず何かの役に立つと信じ職務を全うしましょう!

ディスプレイ初心者が抑えておきたいコツ

最後にディスプレイ担当初心者が少しでもスムーズにディスプレイができるよう、要点をまとめました。

  1. 一度作った構図はテンプレ化する
  2. 一人でやろうとするのではなく、スタッフに協力要請する
  3. 売れ筋・売れる什器をしっかりと把握しておく

店頭ディスプレイを変更することは1日がかりの作業で本当に心身ともに疲れます。

少しでも負担を軽減するためには、やはりテンプレ化は必須。

毎回同じ構図はさすがにマズイですが、何パターンもの構図を把握しておくとかなりの時短になりますし、頭をフル回転する必要もありません。

また、人員不足でアシスタント担当をつけてもらえない場合は、

あらかじめ店長に「今回のディスプレイ変更では○○さんにアシスタントをお願いします」

などとお願いしておくと良いでしょう。

売り場の広さにもよりますが、ディスプレイ棚やガラスケースなどの什器は複数ある店舗がほとんど。

  • どの什器が売れるのか
  • リアルタイムの売れ筋

この2点は必ず抑え、こまめに変更していくと売り上げが伸びる傾向にあります。

どの店舗でも死に棚と呼ばれる箇所は必ずと言っていいほどありますので、ここは確実に抑えておきましょう!

まとめ

百貨店 vs ブランドの構図はディスプレイ以外でもたくさんありますが、最終目標は皆同じ!

それは、年間売り上げを達成することです。

ディスプレイ変更は本当に大変な業務です。

しかも、担当者になってみないと理解してもらえないのが悩ましい!!

長年やっていても毎回アップアップしてしまうディスプレイ変更。

そのため、初心者の方は初めのうちは頭と体がうまく動かないかもしれません。

ですが、一度身についたスキルは宝物。

転職しても重宝されるスキルですので、ゆっくりとでも確実に自分のものにしていきましょう!