雑学

「ちんぷんかんぷん」の意味は話が通じない!語源は4説あり

「ちんぷんかんぷん 」ってよく使うけど、どういう意味なんですか?
「ちんぷんかんぷん 」は、簡単にいうと話が通じないという意味よ。

 ちんぷんかんぷん、意味、話が通じない、語源4説本文では、「ちんぷんかんぷん」の意味や4つの語源、類義語を解説しています。

「ちんぷんかんぷん」の意味が分かったら、あなたにとっての「ちんぷんかんぷん」だったことを解決していきましょう!

「ちんぷんかんぷん」の意味は話が通じない!

ちんぷんかんぷん、意味、話が通じない「ちんぷんかんぷん」は何を言っているのか分からない言葉や人を表しています。

つまり、話が通じないということ。

例えば、外国人の話す言葉が全く分からない時など、「ちんぷんかんぷん」になったりしますよね。

実はこの「ちんぷんかんぷん」という言葉、外国人の言葉の口まねからきているという説もありますが、語源には諸説あります。

それでは、気になる語源を紐解いていきましょう!

「ちんぷんかんぷん」の語源は4説あり!

「ちんぷんかんぷん」とは、「ちんぷんかん」に語呂が良い「ぷん」を重ね使われるようになった言葉です。

その「ちんぷんかんぷん」の語源は、大きく分けると4説あります。

  1. 中国語説
  2. 冷やかし説
  3. 口まね説
  4. 中国人の姓名説

それぞれ解説していきます。

①中国語で見ても聞いても解らない」

ちんぷんかんぷん、語源、中国語、見ても聞いても解らない中国には、「チンプトン」「カンプトン」という言葉があります。

それぞれの意味は…

  • チンプトン:聞いても解らない
  • カンプトン:見ても解らない

これらの意味から「ちんぷんかんぷん」は、見ても聞いても解らないという意味になったとされています。

②儒者を冷やかした造語

ちんぷんかんぷん、語源、儒学者を冷やかすもともとは「ちんぷんかん」といわれており、漢字にすると「珍紛漢」「珍糞翰」「陳奮翰」などと書きます。

当時の儒者は、漢字をむやみに音読みにし教養をひけらかしていました。その様子を見た庶民が冷やかしたことがはじまりとされています。

③外国人の口まね

ちんぷんかんぷん、語源、外国人の口まね「ちんぷんかんぷん」は江戸時代から広く使われるようになった言葉です。当時は学校のない時代。

そのような背景もあり、教養のなかった人々が、儒学者(中国人)の意味不明な言葉を面白おかしく口まねしたことによって生まれたとされています。

【補足】
紅毛人(西洋人)の喋っている言葉を口真似した、話のわけがわからないことからいい始めたという説もあります。

④中国人に多い姓名

ちんぷんかんぷん、語源、中国人の姓名「ちんぷんかん」は漢字で「陳分漢」とも書き、「陳分」は当時日本にいる中国人に多かった姓名を、「漢」は男性を意味します。

中国人の名前が読みにくく解りにくかった人々が、「なにがなんだかわからない」という意味で使ったことがはじまり。

「ちんぷんかんぷん」の類義語も意味が通じない

「ちんぷんかんぷん」の類義語はも相手のいうことが不明だったり、言うことがわからないなど、「ちんぷんかん」と入れ替えて使うことが可能です。

類義語 意味
①意味不明 はっきりわからない、明らかではないこと
②理解不能 相手の言っていることが理解できないこと
③意図不明 主旨がつかめない、意図がつかめないこと

本当に「ちんぷんかんぷん」と入れ替えるだけで成り立つのか、例文でみていきましょう。

例文

上司の発言はいつもちんぷんかんぷんで、結局何を伝えたいのかわからない

「ちんぷんかんぷん 」に部分に類義語を当てはめてると…

①上司の発言はいつも意味不明で〜
②上司の発言はいつも理解不能で〜
③上司の発言はいつも意図不明で〜

「ちんぷんかんぷん 」と類義語を言い換えてもしっかりと意味が伝わります。

ぜひ、ケースバイケースで使い分けてみてくださいね。

「ちんぷんかんぷん」は響きが面白い言葉

「ちんぷんかんぷん」=「ちんぷんかん」+「ぷん」でしたよね。

「ぷん」を付け加えることで、とてもリズミカルな言葉に変身しました。

似たような響きで面白い言葉としてよく聞くのが「とんちんかん」。

こちらの意味は、物事のつじつまが合わないことや、的外れな発言をする人のことを表しています。

どちらも簡単に言ってしまえば、相手に通じないということ。

「ちんぷんかんぷん」や「とんちんかん」などと言われたときは、意味を思い出して相手の意図に伝わる表現に変えてみてくださいね!

最後に「ちんぷんかんぷん」の意味と語源をまとめます。

意味 話が通じない
語源 ①中国語説 ②冷やかし説
③口まね説 ④中国人の姓名説