「派手」の意味は、姿・形・色彩など外見や行動が華やかで人目を惹くこと。
実はこの言葉、伝統芸能・三味線の業界用語から派生した言葉だったのです。
本文では、「派手」の意味や由来、また否定的な印象を与えてしまう理由などを解説しています。
「派手」をプラスのイメージで伝える方法もご紹介していますので、上手に使いこなし周りの人を良い気分にさせちゃいましょう!
「派手」の極みはガングロギャル!
「派手」とは、色彩や行動、形態が人目を惹く華やかな様子です。
意味だけでイメージしやすいのは、一大ブームを巻き起こした「ガングロギャル」や「ヤマンバ」!
肌は黒く、髪の毛やメイクも超ド派手!「派手」の極みといっても過言ではないでしょう。
由来は「三味線」と「映え手」
「派手」の由来は、主に「三味線」「映え手」があげられています。
ですが、有力説は「三味線」で、「映え手」は由来はとしてはちょっと弱いのす。
最有力は三味線の型破り手法
「派手」とは三味線組歌の用語が転じた言葉。
伝統的な奏法を「本手組」、本手組の型を破り新しい手法で作られた楽曲が「破手組」と呼ばれ、個性的で賑やかな演奏が特徴的でした。
その賑やかさが「目立つ」「異端」などの意味へ転じ、現在の「派手」という言葉になりました。
「映え手」だと弱い!
「映え」(目立つ)+「手」(手法・やり方)=「映え手」(目立つやり方)という説。
また、「見た目が映える」の「映え」から由来したとされる2説があります。
いずれにしても由来としての根拠はかなり弱いです。現代でいうインスタ映えからくる感じに似ていますね。
「派手」実は当て字だった!
三味線の「破手」が由来でしたが、現代の「派手」とは漢字が違いますよね。
実は、この「破手組」は時代とともに変化していったのです。
・江戸時代
「破手」誕生〜世間で流行
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・元禄時代〜享保時代
歌舞伎や遊里などを評価する言葉
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・宝暦時代
華やかで美しいさまをあらわす言葉
やがて一般的にも使われるようになり、当て字の「花手」「華手」などを経て、現在の「派手」となりました。
「派手」と「華やか」の違いは品格とセンス
- 「派手」:姿・形・色彩など外見や行動が華やかで人目を惹くこと
- 「華やか」:きらびやかで美しい様子・勢いがあり際立って目立つ様子
どちらも似たような意味ですが、一般的に「華やか」=「品格がある」と感じている人の方が多いそうです。
それでは、分かりやすいファッションで比較しみましょう。
- 派手=鮮やかな色、奇抜なデザイン
- 華やか=自分に似合う色、デザイン
さらに「華やかな人」に共通しているのが所作や立ち振る舞い。そう!品格とセンスです。
派手な人はあまりセンスがなく奇抜なファッションに走りがちですが、華やかな人は違います。
自分に似合うものを熟知しているため、たとえ地味な色でも華やかに着こなすことができるのです。
現代なら「派手」より「華やか」が喜ばれる
もともとは音楽の言葉だった「派手」。残念ながら現代では、マイナスなイメージになりがちです。
「派手だね」と言っても喜ばれない場合が多いと思いますので、ここは割り切って「華やか」に言い換えてしまいましょう!
現代ではそれがベストです。そしてあなたも、「派手」ではなく「華やか」と呼ばれるよう品格とセンス磨きを忘れずに!
最後に「派手」の意味・由来をまとめます。
意味 | 由来 |
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姿・形・色彩など外見や行動が華やかで人目を惹くこと | 伝統芸能・三味線の業界用語「破手」から派生した言葉 |